はてなのエンジニアアルバイトを退職しました
表題の通りです。いわゆる退職エントリ~アルバイト版~ です。1月25日が最終出社日でした(しかし物理出社はご時世なのでしていない...)。辞める理由は全くネガティブなものでなく、単に大学院卒業が近付いてきて、内定先でインターンすることなどが決まって稼働時間が確保できなくなりそうなので早めの退職、という感じです。
きっかけ
2019年の夏、大学の友人から「はてなはイイぞ」と言われ、「ヘ〜そうなのか」と思ってなんとなく応募したのがきっかけでした。元々はてなブログやブックマークなどのメジャーどころは触っていたのですが、正直なところ、根っからのはてなー!という感じではなかったです。当時の私はプログラミングをかじり始めてまだ1年ほどだったので、かなりダメ元で応募したのですが、トントン拍子で話が進んで働くことになりました。 面接ではこれまで作ってきたもの(ほぼ実績などなかったが)の話や京都が好きだという話をしたことをぼんやり覚えています。今思い返すとたまたま枠が空いていたのかなという気がするくらい、周りのエンジニアアルバイトの方のレベルが高くて驚いたのですが、それと同時にとても刺激的な環境でした。
入社当時はロクなはてなidを持っていなかったのですが、人事の方に「idどうしますか?」と聞かれ咄嗟にその時使っていたTwitterのID(id:odmishien)を使うことになりました。結構難読idなので少し後悔しましたが、「おでんくん」「オーディン」などとフレンドリーに呼んでくださる方もいて、なんだかんだ良かったのかなと思っています。これからもこの業界ではodmishienとしてやっていきます。
働き方
私は神戸在住なのですが、はてなのオフィスは烏丸御池にあるのでJRと地下鉄を乗り継いで通勤することになりました。学部4回生〜M1くらいまでは週3回ほど通勤していましたが、不思議と苦ではなくて、電車の中で寝たり本を読んだりSwitchをしたりとなかなか充実した通勤生活でした。 何よりも最高だったのがオフィスまかないでした。残念ながら昨年の春くらいから現在まではコロナの影響で食べていませんが....*1。週に一度カレーの日というのがあって、サイコーでした。ドリンクもスナックもフリーなので苦学生には助かりっぱなしの福利厚生でした。
コロナで世の中がアレになってからはリモートワークが推奨されるようになり、例に漏れず私も在宅勤務に切り替わりました。リモートワークになっても元々テキストコミュニケーション文化が強く根付いている環境だったので、業務に支障をきたすなあと思ったことは1度もありませんでした。
何をしたのか
SPF時代
入社してすぐはサービスプラットフォーム部(通称SPF)に配属されることになりました。採用サイトによると
はてなのサービスおよび事業を支える基盤を開発・運用するチーム。はてなのコンテンツプラットフォームのよりよい体験を長く支えていくための、多くのサービスやソフトウェアを担当しています。
みたいなチームです。当時ははてなダイアリーが終了してはてなブログへと統合されるというタスクの真っ只中という感じで、ブログ系のお仕事をやっていました。他にもはてなフォトライフ や人力検索はてななどの古くからあるプロジェクトの保守運用やユーザーサポートのスタッフの方が利用する管理画面などの整備も担当していました。他にも古くなった開発環境をDocker化するなど、エンジニアの業務がスムーズになるような仕事も担当させていただいていました。 言語としてもかなり色々触らせていただいて、PerlはもちろんGo, TypeScript, React などなど。 仕事に慣れてくるとクラウド基盤プロジェクトというものに片足を突っ込ませていただき、AWSのCDKを触ってみたり、k8sを触ってみたりとちょっと今っぽいことを体験させていただきました。
SPF部では10年前のコードを触ることもあれば自分が1から書くコードもあったりして、とても刺激的で得るものの多い環境だったなと今になって感じています。また、エンジニアとしての立ち回りというか、振る舞いみたいなものもここで多くを教わったなと思っています。
- 作業ログを冗長めに残すこと
- 要件から必要なものを少し先読みして動くようにすること
特にこの2つはいただいたフィードバックから色々と自分なりに実践をしてみて、退職直前になってやっと板についてきたかな...という感じです。絶対にこれからのエンジニア人生で役に立つ心構えだと思うので、これからも精進しよう...。
ブログチーム時代
コロナで世の中が大変になってからはリモートワークが中心になってしまった&研究と就活でまとまった稼働時間が取れなくなってきた、ということでより適性のありそうなブログチームに異動となりました。 とは言ってもSPFに所属している頃からブログ関連のタスクはいくつか担当していたので、ヌルッと業務に参画することができて良かったです。基本的にははてなブログのバックエンドのバグ修正や改修、新機能の追加などをやっていました。
ここでもリモートワークの勘所みたいなものを多く学ばせていただきました。テキストベースのコミュニケーションはもちろん、必要な時に素早くGoogleMeetなどでペアオペに付き合ってくださった社員のみなさまのおかげで、スムーズにお仕事を進めることができました。
まとめ
はてなで働いた約2年半は間違いなく私のエンジニア人生を大きく変えました。はてなには(エンジニアかそうでないかに関わらず)呼吸をするようにインターネットを良くしよう、インターネットで得たことをインターネットに還元しよう、ということを体現してらっしゃる方が多くて、これは本当に稀有な環境だったなと思います。インターネットはどこまでも続いているので、私も呼吸をするようにインターネットを少しでも良くしていけるような人間になりたいと心に決めたのでした。
最後に、はてなで関わってくださった全ての方に感謝したいと思います。ありがとうございました&お世話になりました!!!! またどこかでお会いしましょう!!!
*1:現在は全社的にオフィスランチは実施されていません